不定詞の用法
不定詞は、to + 動詞の原形で、名詞句、形容詞句、副詞句を作るもの。次のような用法がある。
| 種類 | 用法 | 意味 |
|---|---|---|
| 名詞的用法 | 主語、補語、目的語のいずれかになる | …すること |
| 形容詞的用法 | 名詞を修飾する修飾語になる | …するための~、…するべき~ |
| 副詞的用法 | 名詞以外を修飾する修飾語になる | …するために、…して |
不定詞の意味上の主語
例えば、次のような文があるとする。
- I want to live long.(私は長生きしたい。)
- I want my daughter to live long.(私は娘に長生きしてほしい。)
1つ目の文は、私が長生きしたいと願っている。でも、2つ目の文は、私の娘に長生きしてほしいと願っている。
この時、2つ目の文のmy daughterを、不定詞の意味上の主語という。不定詞の意味上の主語は、不定詞の直前に置かれるよ。
このように、SVO + to + 動詞の原形は「Oに~するように…する」という意味になる。この形をとるものには、次のようなものがあるよ。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| advise + O + to + 動詞の原形 | Oに…するように忠告する |
| allow + O + to + 動詞の原形 | Oに…することを許す |
| expect + O + to + 動詞の原形 | Oが…することを期待する |
| ask + O + to + 動詞の原形 | Oに…するように頼む |
| persuade + O + to + 動詞の原形 | Oに…するように説得する |
| teach + O + to + 動詞の原形 | Oに…することを教える |
| want + O + to + 動詞の原形 | Oに…してほしい |
不定詞の否定
不定詞の否定は、toの前にnotを置くことで表現できる。
not to + 動詞の原形で、「Oに~しないように…する」という意味になるよ。
I decided not to eat too much.(私は食べ過ぎないようにすると決めた。)
不定詞の名詞的的用法
次の文は、不定詞の名詞的用法になるが、主語の部分が大きすぎる印象を受ける。
To give informations to peoples around the word is my job.(世界中の人々に情報を提供するのが私の仕事だ。)
そのため、このような場合は形式主語のItを置いて、不定詞を後ろに移動させる。
It is … to + 動詞の原形とすることで、「~することは…だ」という表現をすることができるよ。
It is my job to give informations to peoples around the word.(世界中の人々に情報を提供するのが私の仕事だ。)
この表現は、S is + 形容詞 + to + 動詞の原形で言い換えることもできる。
It is easy to speak English. = English is easy to speak.
また、for + 人やof + 人を加えることもできる。
It is difficult for me to win the game.(私が試合に勝つのは難しい。)
It didn’t expect of me to win the game.(私が試合に勝つとは予想していなかった。)
また、SVOC文型の場合、Oの位置に不定詞を置くことができない。
このような場合は、形式目的語のitを置いて、不定詞を後ろに移動させるよ。
I thought it difficult to study English.(私は英語を勉強することは難しいと思っていた。)
この形を取るものには、次のようなものがある。
| believe it … to + 動詞の原形 | ~するのが…だと信じる | find it … to + 動詞の原形 | ~するのが…だと分かる |
| make it … to + 動詞の原形 | ~することを…にする | think it … to + 動詞の原形 | ~するのが…だと思う |
さらに、in order to + 動詞の原形で「…するために」、in order not to + 動詞の原形で「…しないために」を表現することができる。
I went home in order to sleep.(私は寝るために家に帰った。)
I drank tea in order not to sleep.(私は寝ないためにお茶を飲んだ。)
in order to + 動詞の原形はso as to + 動詞の原形で、in order not to + 動詞の原形はso as not to + 動詞の原形で言い換えることができる。
他にも、疑問詞 + to + 動詞の原形の表現があるので、一緒に覚えておこう。
I don’t know what to do.(私は何をするべきか分からない。)
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| what to | 何を…するべきか |
| when to | 何を…するべきか |
| where to | どこで…するべきか |
| which to | どれを…するべきか |
| how to | どのように…するべきか |
| whose + 名詞 + to + 動詞の原形 | 誰の(名詞)を…するべきか |
| which + 名詞 + to + 動詞の原形 | どの(名詞)を…するべきか |
| what + 名詞 + to + 動詞の原形 | 何の(名詞)を…するべきか |
不定詞の形容詞的用法
不定詞の形容詞的用法には、次のようなものがある。
- 修飾される名詞と不定詞が、SVの関係にある
I have friends to support me.(私には支援してくれる仲間がいる。) - 修飾される名詞と不定詞が、VOの関係にある
I have many books to read.(私には読むべき本が沢山ある。) - 修飾される名詞と不定詞が、イコールの関係にある
I have a dream to travel abroad.(私には海外旅行に行く夢がある。)
不定詞の副詞的用法
不定詞の副詞的用法には、次のようなものがある。
- そしてその結果…
I woke up to find it was raining. (目が覚めて、雨が降っていることに気づいた。) - 結局…するだけ
I tried it again, only to fail.(私はもう一度試したが、結局失敗しただけだった。) - 二度と…しない
He went out, never to return.(彼は出掛けて、二度と戻って来なかった。) - …するなんて
She must be brave to fly from that height.
(あの高さから飛ぶなんて、彼女は勇気があるに違いない。)
また、次の表現も一緒に覚えておこう。
| 分類 | 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 程度 | 形容詞・副詞 + enough to + 動詞の原形 enough + 名詞 + to + 動詞の原形 |
…するくらい~ …するほど十分に~ |
That book is difficult enough to make you fall asleep. (その本は眠くなるほど難しい。) |
| too + 形容詞・副詞 + to + 動詞の原形 | あまりに~で…できない するには~すぎる | It’s too hot to sleep. (あまりに暑くて眠ることができない。) |
|
| so + 形容詞・副詞 + that S can’t + 動詞の原形 |
とても~で…できない | It’s so hot that I can’t sleep. (とても暑くて眠ることができない。) |
|
| so + 形容詞・副詞 + as to + 動詞の原形 | …するほど~だ | I was so hot as to awake. (目が覚めるほど暑かった。) |
|
| 結果 | only to | 結局…しただけだった ただ…するだけために | He ran, only to be not in time. (彼は走ったが、結局間に合わなかった。) |
| never to | 二度と…しない | He never to came here again. (彼は二度とここに来ることはなかった。) |
|
| その他 | kind enought to + 動詞の原形 |
親切にも…してくれる | He was kind enough to drop me off at the station. (彼は親切にも私を駅まで送ってくれた。) |
| Would you be … enough to + 動詞の原形 |
…していただけますか | Would you be kind enough to lend me your pen? (あなたのペンを貸していただけますか?) |
|
| so + 形容詞・副詞 + that + 肯定文 | とても…なので | I was so tired that I fell asleep right away. (私はとても疲れていたので、すぐに眠りました。) |
be to + 動詞の原形で、予定、可能、義務、命令を表す。
原型不定詞
原型不定詞は、toのない不定詞のこと。
他動詞(使役動詞・知覚動詞)+ 目的語 + 動詞の原形(原型不定詞)の語順になる。
原型不定詞と組み合わせる他動詞は、使役動詞と知覚動詞になり、次のようなものがあるよ。
| 分類 | 動詞 | 意味 |
|---|---|---|
| 使役動詞 | make | Oに…させる |
| have | Oに…してもらう | |
| let | Oに…するのを許す | |
| 知覚動詞 | see | Oが…するのが見える |
| watch | Oが…するのを見る | |
| hear | Oが…するのが聞こえる | |
| listen to | Oが…するのを聞く | |
| feel | Oが…するのが感じる | |
| notice | Oが…するのに気が付く |
使役動詞のmakeは強制、haveは依頼、letは許可の意味合いがある。
使役動詞のhaveはgetで言い換えることができる。この場合、原型不定詞ではなく、to + 動詞の原形を用いる。
使役動詞(makeのみ)や知覚動詞を受動態にする場合、原型不定詞ではなく、to + 動詞の原形を用いる。
make以外の使役動詞は受動態にできない。
使役動詞 + 目的語 + 動詞の原形について、動詞の原形の部分に過去分詞を用いる場合がある。
知覚動詞 + 目的語 + 動詞の原形について、動詞の原形の部分に現在分詞や過去分詞を用いる場合がある。
これらは、目的語と現在分詞や過去分詞がイコールの関係にある場合に用いることができる。動詞の原形は一連の行為の一部始終、現在分詞は一連の行為の一部分を表すよ。
不定詞の慣用表現
不定詞は、次のような慣用表現がある。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| to tell you the truth | 実を言えば |
| to be honest | 正直に言うと |
| to be frank with you | 率直に言えば |
| needless to say | 言うまでもなく |
| to say nothing of | |
| not to mention | |
| strange to say | 奇妙なことに |
| to start with | まず第一に |
| to begin with | |
| so to speak | 言わば、例えていうなら |
| to make matters worse | さらに悪いことには |
動名詞の用法
動名詞は、名詞が動詞になったもの。動詞の現在分詞で表現する。
名詞的用法のみとなり、文の主語、補語、目的語になるか、前置詞の目的語になる。
動詞の現在分詞は形容詞で、動名詞は名詞になる。
前置詞の目的語に不定詞を用いることはできない。前置詞の目的語になるのは、名詞や動名詞だけになる。
動名詞の意味上の主語
動名詞も、不定詞と同じように意味上の主語を用いる表現がある。
- I like dancing.(私は踊ることが好きだ。)
- I like my daughter dancing.(私は娘が躍ることが好きだ。)
2つ目の文のmy daughterを、動名詞の意味上の主語という。
動名詞の意味上の主語は、動名詞の直前に置かれるよ。
動名詞の否定
動名詞の否定も、不定詞と同じように動名詞の前にnotを置く。
I like not exercising.(私は運動しないのが好きです。)
動名詞の慣用表現
動名詞は、次のような慣用表現がある。
| 慣用表現 | 意味 |
|---|---|
| on + 動詞の現在分詞 | …するとすぐに |
| cannot help + 動詞の現在分詞 | …せずにはいられない |
| be worth + 動詞の現在分詞 | …する価値がある |
| look forward to + 動詞の現在分詞 | …するのを楽しみにする |
| feel like + 動詞の現在分詞 | …したい気分である |
| be used to + 動詞の現在分詞 | …することに慣れている |
| get used to + 動詞の現在分詞 | …するのに慣れる |
| It is no use + 動詞の現在分詞 | …しても無駄である、…しても仕方がない |
| There is no + 動詞の現在分詞 | …することはできない |
不定詞と動名詞の違い
不定詞は、現在から未来について、仮定、未来、未達成、未完了を表す。
動名詞は、過去から現在について、現実、継続、達成、完了を表す。
不定詞のみを目的語にする他動詞と、動名詞のみを目的語にする他動詞をまとめたよ。
- 不定詞のみを目的語にする他動詞
want、decide、promise、plan、refuse、hope、expect、agree - 動名詞のみを目的語にする他動詞
miss、mind、enjoy、give up、avoid、appreciate、finish、hinder、escape、excuse、practice、prevent、postpone
また、不定詞と動名詞で意味が異なる他動詞もあるよ。
| 不定詞 | 動名詞 | ||
|---|---|---|---|
| remember to + 動詞の原形 | 忘れずに…する | remember + 動詞の現在分詞 | …したことを覚えている |
| forget to + 動詞の原形 | …することを忘れる | forget + 動詞の現在分詞 | …したことを忘れる |
| try to + 動詞の原形 | …しようとする | try + 動詞の現在分詞 | 試しに…してみる |
不定詞と動名詞の時制
不定詞や動名詞に時制の形はないので、主要素の動詞の時制に従うのが原則になる。
主要素の動詞の時制が現在なら、不定詞や動名詞の時制も現在になる。
ただ、主要素の動詞の時制を現在にして、不定詞や動名詞の時制を過去にしたい場合、完了形を用いることで表現できる。
不定詞の過去形はto have + 動詞の過去分詞、動名詞の過去形はhaving + 動詞の過去分詞で表すよ。
不定詞
- 主要素の動詞が現在 + 不定詞が現在
He seems to be a lawyer. (彼は弁護士のようだ。) - 主要素の動詞が過去 + 不定詞が過去
He seemed to be a lawyer. (彼は弁護士のようだった。) - 主要素の動詞が現在 + 不定詞が過去
He seems to have been a lawyer. (彼は弁護士だったようだ。)
to have + 動詞の過去分詞の表現をするものに、be believed to have + 動詞の過去分詞「…したと信じられている」、 be reported to have + 動詞の過去分詞「…したと伝えられている」、be said to have + 動詞の過去分詞「…したと言われている」などがある。
動名詞
- 主要素の動詞が現在 + 動名詞が現在
I am proud of being healthy.(私は健康なことを誇りにしている。) - 主要素の動詞が過去 + 動名詞が過去
I was proud of being healthy.(私は健康だったことを誇りにしていた。) - 主要素の動詞が現在 + 動名詞が過去
I am proud of having been healthy.(私は健康だったことを誇りにしている。)

この記事を書いた猫。
TOEICの勉強中、気が付いたら猫になっていた。
不定詞の用法